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(過去記事)「創作における3つの心の拠り所」について

Written By乃木口丸

Published2014-3-17

どうもUTworksの乃木口丸です。 UTworksの大きなポイントの一つに関連している、「創作やコンテンツを媒介にした居場所」について、今僕が思っていることを纏めておくついでに再確認してみたいと思って筆を取っております。

「創作という居場所」なんて言いますけどね、創作=居場所っていうわけじゃないですよね。だって創作って場所じゃないですから。行為ですからね。でも別に間違ってるってわけでもなくて、つまりこの居場所という言葉は比喩なんですね。いくつかの「心の拠り所」の体現としての。

自己を確認する?

まずですね、僕は創作行為を拠り所にしてるなー、って思うことがあるんです。 中二病真っ盛りのころ、小説や詩をかくサイトをgeocitiesで立ち上げて、クラスの友人たちに見てもらったりしていました。あの頃、わけもなく辛くて、よくわかんない無能感に苛まされていた僕にとって、小説をかいたり、詩をかいたりして誰かにみてもらうことは、自分が「何者か」になれたような気がしていたのです。没個性でない、オリジナルである、これが僕自身だ、と思える、ほとんど唯一の行為がそれでした。

創作行為には自己を確認する能力があると思うんです。この要素がですね、自己承認の一助となって、心の拠り所になる。これが一つ目の創作行為における居場所だと思います。次に2つ目の居場所を紹介します。2つ目の居場所はコミュニティです。

チームをつくること?

ある程度大きな作品や、質の良い作品をつくろうとすると、一人では限界があることがあります。そうすると、チームを組んで一つの目的、作品の完成に向けて走りだすことになるかと思います。これって、すごく明確でわかりやすいコミュニティだと思いませんか? もちろん、色々な人の個性がぶつかるとチームでの創作は途端に難しくなりますが……。

僕は良いチームの条件として、ビジョンを強く共有しているかどうかという項目があると思ってます。ビジョンっていうのは目標だったり行く末だったり、なんですが。単なる共同体(クラスメイトとか会社の同僚とか)よりかは、この「作品の完成」という目標はシンプルでわかりやすく、かつ測定可能であるビジョンであると僕は思います。あ、測定可能って大事なんですよ。売上をのばす!とかって目標はよくわかんないじゃないですか。だから何%伸ばす!ってなってますけどそれって必然性はどれぐらいあるのかな、って思います。

話がそれましたが、そうそう、つまるところ、作品を創るっていう行為にはある程度質の良い共同体が生まれる余地があるということ。共同体に属する欲求って結構大きくて、マズローの基本的欲求でも3番目ぐらいにでてくるんですよ。この欲が満たされるのはでかい。僕は創作における2つ目の拠り所は、コミュニティの形成だと思います。これも心の拠り所ですね。次で僕の考える創作における居場所は最後です。最後のキーワードはコンテンツです。今まで創作者の立場で見ていましたが、今度は鑑賞者の立場でみるんです。

コンテンツにおける「場」の形成?

コンテンツにおける心の拠り所って言われるとちょっとむずかしいんですが、これは本当にシンプルなことなんです。改めて言わなくてもいいぐらい。好きな音楽を聞いたりしてると、気持ちが楽になったり、感動したり、明日も頑張れるかもなぁって思ったりしませんか? コンテンツにおける心の拠り所の鍵は結局そこだと思います。好きな作品を鑑賞することっていうのは、作者との対話だったり、己の中での追体験だったり、その作品の「場」に導かれたりすること(ライブハウスで演奏を聞くなど)だと思ってるんですが、こういった心の動きはですね、幸せだってことなんだと思うんですよ。心の拠り所になるのに十分だと思います。うまく言葉にできてないのですが……w

しかもしかも、しかもですよ。好きな作品で誰かとつながるってこと、ありますよね。上記にも書きましたが、作品って場を創るんですよ。ライブイベントとか結構わかりやすいですけど同じコンテンツを目的にして一同に人があつまる。これもすごく分かりやすくて、一体感のともなったコミュニティであると思うんです。ニコニコ動画でも一つの動画というコンテンツを目的に、あたかも人があつまってるようなコメントシステムですよね。あれ素晴らしいですよね。 という感じで、コンテンツは自分の中にも、その外にも心の拠り所を作ってくれるわけです。まあその鍵は作品の鑑賞なのでひとつに纏めてコンテンツの心の拠り所、とします。

まとめ

まとめると、創作行為には心の拠り所を創る作用があって、作品の創作者としての自己充足感やコミュニティ、作品の鑑賞者としての自己充足感やコミュニティがあるよ。っていう記事でした。

最後に

色々かきましたが、創作って、楽しくて幸せな人生送るのに効果的なんじゃないかって思うわけなんですよね。それだけなんです。